看護師の医務室への転職事例 「紹介予定派遣を経て企業内医務室の正職員に」

企業の医務室や健康管理室における勤務は、看護師求人でも人気があるもののひとつです。ここでは、企業内医務室の正職員として転職に成功したBさんの例を見ていきましょう。

 

Bさんは、首都圏の総合病院に勤める5年目の看護師です。仕事にも慣れてきて、それなりのやりがいも感じるようになっていました。ただ糖尿病や高血圧、心筋梗塞などで来院する患者さんと接している中で、学生時代に学んだ「予防医学」について思い出し、興味を持つようになったといいます。病院における治療ではなく、「予防」という観点から医療にかかわりたいといったご自身のキャリアチェンジが、おもな転職の理由です。

 

近年になって、生活習慣病や精神疾患などの予防に向けた取り組みが注目を集めてきていることも、Bさんの背中を押しました。産業保健分野において各会社が取り組みを進めてきていることも知り、企業医務室で勤務する求人を探すことにしました。しかしながら実際に求人を探してみると、思うように見つかりません。常勤勤務であったBさんは、正社員としての安定した就業にもこだわっていました。こうしたことが、余計に転職先探しを難しくしていたのかもしれません。

 

こうした中で、東京都内における健康管理室の求人が掲載されている看護師転職サイトを見つけ、登録してみることにしました。登録してみると、一般には公開されていない非公開求人の情報も得ることができます。Bさんのもとには、最初は派遣としての雇用であっても6ヶ月後には双方合意の上で、正社員としての直接雇用に切り替わるといった紹介予定派遣という形態で企業医務室に勤務する求人情報が届きました。研修などの教育制度も充実していて、未経験者であっても応募することができるというものでした。看護師としての臨床経験はあっても、産業保健分野の経験がなかったBさんにとってぴったりの求人であるというキャリアアドバイザーの助言もあり、この求人に応募しました。

 

半年間の派遣期間を終え、正職員として企業の医務室への転職を果たしたBさんは、業務内容はもちろん夜勤がない、週末が休みといったように病院と違った勤務体制も新鮮に感じたといいます。こうした中で産業保健分野において念願の予防医学を実践すべく、日々奮闘しています。

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